Monotype Studio Design ディレクター、Tom Ricknerのご紹介

Monotype Studio Designのシニア・ディレクター、Tom Rickner は、書体業界において30年以上の経験を積んでいます。初期の頃のビットマップの編集から、Adobeのまったく初めてのマルチプル・マスター・フォントやFont BureauとAppleのTrueType GXバリエーション・フォントのデザインまで、長いキャリアを通じて書体デザインやフォント制作のあらゆる要素を習得してきました。

TomはMatthew CarterによるMicrosoftのGeorgia、Verdana、Tahoma、Nina書体のヒンティングで有名ですが、彼の専門、そして情熱を注いでいる分野は、バリアブルフォントを含むフォント関連のデザイン、ツール、テクノロジーの融合です。

彼はArial、Bodoni、Broadway、Gallia、Goudy Forum Pro、Helvetica Now、Rebekah Proなど、数々のフォントデザインのリードまたはコラボレーションで活躍してきました。

Tomは Monotype Studioの優秀な受賞書体デザイナーのチーム、そして世界中の企業やブランド向けの数々のカスタムフォントのデザインをリードしてきました。ロチェスター工科大学の School of Printing Management and Sciencesを卒業しています。

Studio releases.

Helvetica Now®

誰にでも、どこでも、何でも

Helvetica® Nowは、最も有名な書体の１つであるHelveticaを新しくデジタル化した書体ファミリーです。40,000近い数字や記号を含む全ての文字を最適化することにより機能性・視認性が向上しました。Micro、Text、Displayの3種類のオプティカルサイズとそのイタリックが用意されているだけでなく、どの文字も再デザインと再調整が行われ、便利な異体字もたくさん加えられています。これまでHelveticaにはなかった、一階建ての「a」や脚のまっすぐな「R」も追加されました。

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Goudy Forum Pro™

リバイバルで大幅な拡張を実現

Goudy Forum書体の誕生のきっかけは、Tom Ricknerがロチェスター工科大学に学んでいた30年以上前にさかのぼります。当時、Frederic W. Goudyの金属活字、Forum Titleの書体見本を制作したRicknerは、1993年、フリーの書体デザイナーとして働くかたわら、その見本をもとに書体のデジタル化に取りかかりました。その後データはしばらく日の目を見ることはありませんでしたが、着手から15年後、Ricknerは再びそのデータをもとにLatin-1の文字セットを作りはじめます。Ascender社のタイプディレクターSteve Mattesonのアドバイスを得ながら開発を続け、ついに多くのグリフや機能を備え、OpenType機能も充実したProフォント、Goudy Forumが完成しました。

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Rebekah Pro™

優雅さ、そして気品の高さ

Rebekah ProはAmerican Type Founders（ATF）のPiranesi書体ファミリーの復刻版です。PiranesiはRegularをWillard Sniffinが、それ以外のスタイルをMorris Fuller Bentonがデザインしています。2006年、Tom RicknerはRebekah Zapfとの結婚式の招待状に使うため、Bentonがデザインしたイタリックをまず復刻しました。2009年にはすべての文字セットを完成させています。