フォントライセンス:カンパニーデスクトップとレガシーデスクトップの比較

Desktop Infographics
現在お持ちのデスクトップライセンスでカンパニーデスクトップライセンスが必要条件であるかどうかにかかわらず、今のデザインルネッサンスの時代にこのライセンスが好評を博しているのには理由があります。

カンパニーデスクトップライセンスと従来のデスクトップライセンスとでは、何が違うのでしょうか?フォントライセンス契約に関して、時流に乗ってクラウドに移行するのが合理的なのはどのような場合でしょうか?現実的に考えれば、ライセンス契約に関する意思決定をするとなると、不安に感じるのも仕方ありません。ボードゲームをモチーフにして、手続きを一つ一つ教えてくれる図解ガイドでもあれば話は別なのですが……。

それでも、ぜひ挑戦してみてはどうでしょう?皆さんの組織でも、社内文書やプレゼン資料、テンプレートなどに使うフォントや色、デザインに一貫性を持たせて、ブランド戦略を強化したいはずです。その一方で、クラウドベースのツールの活用により、組織全体での共有プロセスが大きく変わりつつあります。従来のデスクトップ型フォントライセンスで、その変化に対応できるでしょうか?その答えを探してみましょう。
 

最初の一歩は、標準のデスクトップライセンスと、それほど知られていない2種類のライセンス、つまりレガシーのデスクトップライセンスカンパニーデスクトップライセンスとの違いを理解することです。

・ デスクトップライセンスでは、フォントの使用を静止形式と画像形式に限定するなどのライセンス契約(EULA)に従い、特定数のコンピュータ上でソフトウェアを使用できます。これは最も一般的なフォントライセンスで、大部分の企業は組織内のどこかでデスクトップライセンスを現在使用中であるか、過去に使用したことがあります。

・ レガシーデスクトップライセンスとは単純に、現在は提供されていないEULAに基づく有効なデスクトップライセンスを言います。組織内外での変化に伴い、この種のライセンスはあまり見られなくなっています。

・ カンパニーデスクトップライセンスでは、EULAに定められた制限に従うことを条件に、フォントをクラウドサーバーにアップロードし、その使用権とアクセス権を全社および承認を受けた第三者(フリーランス業者など)に共有することができます。これは、Monotype Fontsのユーザーがデスクトップライセンスの拡張として利用できる新しい形の追加ライセンスです。

Monotypeのライセンス契約用語集全文については こちらをご覧ください。

二つ目のステップは、ライセンス契約をめぐる状況が変わるきっかけとなった重要な変化を把握することです。

  1. クラウド技術の登場(20062011年):ディスク類が姿を消し始め、クラウド技術が主流に。 
  2. スマートフォンの普及(20112015年):スマートフォンの普及でリモートワークの可能性が拡大。
  3. ソーシャルメディアプラットフォームの影響力の高まり(20162019年):SNSプラットフォームの影響力が産業界でも文化的にも強まるとともに、フォントを含めたブランド資産のリーチ範囲を拡大するためのマーケティング機会が広がった。 
  4. リモートワークの普及(2020~2024年):新型コロナ流行を経てリモートワークが標準化し、その新たな「標準」によって、クラウドベースのソフトウェアアクセス権の重要性が証明されることに。 

「現在」が変わり続ける時代に、私たちはいかに備えればいいのでしょうか?クラウド共有の標準プロセス化につながった4つの大きな変化を振り返ることによって将来を見据えることができます。 

Monotypeでは、すべてのプラン契約は実質的に変わっていません。そして、どのプラン契約にも基本的なデスクトップライセンスが含まれている一方で、当社のすべてのプランに加えられた重要な変更の一つは、「貴社の規模と事業範囲に合うカンパニーデスクトップライセンスを取得すること」が必要条件になったことです。これは新たに導入された追加条項で、古いレガシーのデスクトップライセンス契約にはおそらく含まれていません。しかし、だからと言って、レガシーのデスクトップライセンスを持っている人はこの条項のメリットを活用すべきではないということにはならないはずです。幸いなことに、当社ではカスタム契約が可能で、お客様は既存のプランを各社の業務ニーズに合わせてカスタマイズすることができます。このカスタマイズの際に、カンパニーデスクトップライセンスを追加する例が多く見られます。

Monotypeのプラン契約とカスタム契約の比較ガイドについては こちら をご覧ください

三つ目のステップは、レガシーのデスクトップライセンスを、拡張版のカンパニーデスクトップライセンスにアップグレードすべき理由を正しく評価することです。貴社のクリエーターはリモートで作業しますか?フォントファイルにアクセスする必要のある各チームは、そのファイルがどこにあるか知っていますか?カンパニーデスクトップライセンスは、こうした新しい共有のあり方に合わせて策定されています。

デスクトップライセンスカンパニーデスクトップライセンス
標準
組織の規模と事業範囲に合ったカンパニーデスクトップライセンスが必要です。
購入時に含まれている可能性が高いです。EULAをご確認ください。
レガシー
カンパニーデスクトップライセンスは不要の場合があります。
 
購入時には含まれていない可能性が高いです。追加するには当社へお問い合わせください。

お持ちのデスクトップライセンスにカンパニーデスクトップライセンスが含まれている場合は、ワークステーション制限を気にすることなく、組織全体でフォントファイルを共有できます。レガシーデスクトップライセンスをお持ちの場合は、EULAの内容を組織の現状の規模、事業範囲、フォントの要件に照らして確認されることをお勧めします。

現在お持ちのデスクトップライセンスでカンパニーデスクトップライセンスが必要条件であるかどうかにかかわらず、今のデザインルネッサンスの時代にこのライセンスが好評を博しているのには理由があります。組織の規模や事業範囲が変更されたり、新しいテクノロジーを導入したりした場合、デジタル資産を各チーム間で共有する方法が大きく変わります。ライセンス契約は「使い方」を定めるものであり、その使い方が変われば、ライセンスも変更する必要があるのです。

すでにMonotypeのフォントをご利用のお客様でも、新規に契約をお考えのお客様でも、あなたの組織がフォントライセンス契約のレベルアップを検討されているなら、ぜひ当社のフォントライセンス契約エキスパートにお問い合わせいただき、フォントライセンス戦略にカンパニーデスクトップライセンスを追加する方法についてご相談ください。さあ、「善は急げ」です。さっそく動き始めましょう!

 

フォントライセンス:カンパニーデスクトップとレガシーデスクトップの比較
C-1-6867
Sales Directed