Unitext™
Jan Hendrik WeberのUnitextはブランディングのニーズを考えて作られた書体です。明快ですっきりとした姿は、印刷物にも画面にも使えます。デザイナー自身が「ネオ・グロテスク」と形容する、ヒューマニストとグロテスクが融合したスタイルです。特徴は狭いスペーシングですが、広いカウンターと斜めの先端のおかげで読みやすくなっています。
Albertus® Nova
Albertus Nova書体で、大曲都市は、それまで存在していたデジタル版には入っていなかった、Berthold Wolpeがデザインした多くの大文字の異体字を復活させました。例えば、大文字のM、W、J、E、R、Qなどです。大曲は、Thin、Light、Regular、Bold、Blackの5つのウェイトをデザインしたほか、ギリシャ文字やキリル文字もデザインしました。
Wolpe Fanfare™
Berthold Wolpe 作のFanfareはもともとFanfare Pressのためにデザインされた書体で、他の書体に比べて限られたスペースに情報を多く収めることができます。書籍や映画のタイトルはもちろん、ブランディングにも向いています。同じくWolpe のAlbertusが古典的で真面目、堂々とした雰囲気なのに対し、Fanfareはモダン、軽快で遊び心が感じられます。
Sachsenwald™
Sachsenwaldは、オリジナルの書体と出合ったデザイナーの大曲都市が、この美しいブラックレターを復刻し、後世に残したいと考え、誕生した書体です。デジタル化にあたっては、LightとRegularのウェイトを制作、異体字のXも追加し、新たな用途に対応できるようにしました。
Wolpe Tempest™
Tempestのデジタル化にあたり、デザイナーの大曲都市はWolpeの基本のアルファベットの形には手を加えない一方で、書籍のタイトル、ロゴ、見出しに勢いを与えるために、始筆・終筆部に大胆なスワッシュを施した異体字を作りました。Regular、Bold、Blackの3ウェイトがあり、どれもオリジナルの輪郭や骨格が生かされています。Tempestについて大曲はこう言います。「Tempestの特徴である先端の丸みが消えてしまうので、細くし過ぎることはできません。線の太さが細くなるにつれて、ストロークのエネルギーも弱まってしまいます」
SST®
グローバル企業のブランディング用書体として誕生したSST®は93言語に対応するメガ書体ファミリーです。自然な可読性とモダンサンセリフの抑制の効いた字形を特徴とし、巧みさが光るそのデザインは、穏やかな美しさと親しみやすさで用途を問わず使えます。多種多様なブランディングにも適しているSSTは、使い勝手に優れ、間違いなく時代を越える魅力を持つ書体です。
Masqualero™
マイルス・デイビスへのトリビュートとして作られたMasqualero™は汎用性の高い書体で、デザインに奥深さを与えます。大きいサイズで使う場合、太めのウェイトではしっかりとした黒みで重厚感ある端正な表情を作り出し、細めのウェイトではテキストに魅力と親しみやすさを与えます。Masqualeroの特徴はバリエーションの豊かさとその個性的な形です。印刷物でもインタラクティブデザインでもクリエイティブの幅が広がり、読む人の気持ちをしっかりつかむ作品に仕上げることができます。
Sagrantino™
Sagrantino™は大きなサイズ、鮮やかな色づかいで輝きを放ちます。大型ポスターやパッケージ、巨大バナー、インパクトのある見出しに使われる姿を想像してみてください。HighlightやShadowで見出し、Regularで本文と、ひとつのページをすべてSagrantinoで組むことができます。
Sagrantinoはラバランプ(水中に浮遊するオイルが形を刻々と変化させるインテリア照明)のようなフォント」と表現することもできます。滑らかで光沢があり、レトロでいて未来的。新鮮でありながら、クセもありクラシックな感じもします。テキストボックスを超えた発想が求められる書体です。実際、その躍動感ゆえ、SagrantinoのデザインにはMonotypeの書体デザイナー、Karl Leuthold、Juan Villanueva、Carl Crossgroveが3人がかりで取り組みました。